リカルド傭兵団 終章



リカルド傭兵団メンバー

リカルド・スミス 26歳 男性 ライラ共和国出身
ストリート生まれの軍隊育ち。士官学校を卒業後、一時の軍生活を経て傭兵家業へ転職したリカルド傭兵団団長。
どこからとも無く入手したレパード級降下船に1個メック小隊を搭載して中心領域を駆け回る。
勇猛であり、ライフル銃の扱いと反射神経にはきらりと光る才能を見せる。
搭乗メックは"VL-2T Vulcan"から"WVR-7M Wolverine"へ


ニック・ウェールズ 33歳 男性 恒星連邦出身
週末クルーズに明け暮れる学生生活を経てNAIS卒業後に花屋に就職。
仕事が肌に合わず6年間の自分探しの旅中に恒星連盟時代の遺跡からメックを見つける。
心機一転軍人を志し、支援活動に適正を見いだされた元恒星連邦中尉。
勇猛であり、軍時代には周りからの評判も良かった。
搭乗メックは"ENF-4R Enforcer"


クラーク・フィールド 27歳 男性 恒星連邦出身
地元では評判の良い貴族の家柄に生まれ、軍士官学校を卒業する。
ライバル貴族との争いの中で叔父が死亡し、彼のメックを譲り受ける。
戦略眼に才気を見るが、いい加減な性格で常にガムをかんでいないと落ち着かないガム中毒である。
前回の仕事で死亡したタカナシの代替要員としてリカルド傭兵団にリクルートされる。
搭乗メックは家伝のオリジナル100トンメック"Zero"


ハリー 23歳 男性 ライラ共和国出身
少年時代はホロビジョンにはまり、軍学校時代には軍生活に全くあわなかった駄目人間。
しかし、実戦上においては激しい戦闘を乗り切り、注目される活躍を残すという意外な結果を見せる。
勇猛であり、なぜか移動パン屋にコネを持つ。
搭乗メックは"JBN-10N Javelin"から"VL-2T Vulcan"へと変更



3045年6月

 前回の仕事によって手に入れた鹵獲品を、売り払ったり修理したり人員を補給したりした結果、襲撃者が使っていたウルヴァリンは、最近になって作られた新技術満載の新型メックであることが判明した。
 なぜ、あんな工場襲撃をしていた連中が、こんな新型を持っていたのか? 謎は残るが、特に深くは考えずにリカルド傭兵団は新しい仕事を請け負う。
 さる辺境に近い惑星を納める某侯爵領において、その領有を奪おうとメック、戦車、ヘリの中隊規模の混成部隊が侵略をかけてきている。
 その防衛、撃退の増援が、今回のリカルド傭兵団の仕事だ。

 新型メックに、新人の家伝の100トンメック。
 かなりの戦力増強に気分を良くしているリカルドは、意気揚々と現地へと向かう。

 現地で侯爵の部下と打ち合わせを行い、リカルド達は敵の本拠地を突く事になった。
 大体の位置はわかっているために、森をかき分け一行はその方面へと進んでいく。
 その彼らの前に、空中からオートキャノンによる砲撃が加えられる。
 敵のヘリ小隊による、哨戒に引っかかったようだ。
 リカルドは早速、新型の装備の1つであるMASC(Myomer Accelerator Signal Circuitry)を起動させる。
 しかし、MASCの高負荷に耐えかねた両脚の足駆動装置は悲鳴を上げ、その動きを止めてしまった。
 突然のアクシデントと、慣れないヘリの高速移動に手惑いつつも、リカルド達は2機のヘリを撃墜したが、残りの二機を逃がしてしまう。

 とりあえず、足駆動装置の修理のために降下船へと撤退するリカルド達。
 修理に数時間を消費し、再び敵の本拠地へと向かう。

 しかし、先ほどの戦闘によりリカルド達の動向を感知した敵は、その戦力をまとめ待ち伏せをしていた。
 敵の数は多く数的には不利だが、メック同数であり、その総重量では遙かに勝っている。
 勝てないことはないだろうと、リカルド達は戦端を開く。
 しかし、リカルド達の戦いは連携を欠き、ニックのエンフォーサーが突出しすぎてしまう。
 敵の攻撃がエンフォーサーに集中し、ハリーは戦場からの離脱を余儀なくされてしまった。
 ハリーの撤退と前後するように接近してきた、クラークのゼロ。
 その100トンの重量を誇る機体には、数多くのレーザー砲とミサイルが搭載され、その分厚い装甲はあらゆる攻撃に耐え抜く。
 その姿に威圧されつつも敵は距離を詰め、ゼロとの交戦を続ける。

 敵の中心地帯へと足を進めるゼロは、その攻撃にひるむことなく、敵メック達をなぎ払う・・・ かに見えた。
 が、敵戦車の放ったオートキャノン/2がゼロの頭部に命中、クラークは重傷を負ってしまう。
 しかし、意識はまだあり戦闘の継続は可能である。
 まだまだ行けると思った瞬間。
 敵の攻撃によりバランスを崩したゼロは転倒してしまい、更に起き上がろうとして失敗、再び転倒してしまう。
 そこを狙って接近してきた、敵ハンチバックのオートキャノン/20が再びゼロの頭部に命中。
 ほんの数十秒の間に100トンのアサルトメックは、その戦闘力を失い、地面に横たわる置物と化してしまった。

 あらゆる計算が狂い厳しい立場に置かれたリカルドだが、残りの戦力を総力化して、敵に迫る。
 ウルヴァリンとバルカンの波状攻撃により、敵シャドウホークを撃墜するものの、ハリーのバルカンは胴中央部を撃ち抜かれ、撃墜されてしまう。
 一人戦場に取り残されたリカルドは這々の体で戦場を逃げ出し、侯爵へ報告することもなく・・・。
 その後の彼の消息は知られていない。
 

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