もっとバランスを保て


湖跡地の緩やかな勾配の途中にある謎の扉。
その扉を開けはなった一行は、なにやら陰鬱な気分に包まれる。

ひんやりとした空気の淀む通路の中を進む一行は、一つの建物へとたどり着く。
建物には会談が続いており、その先には扉があった。
ためらうことなく、扉の横の壁を破壊し中へ進入する一行。
中は小さな部屋になっており、正面の壁にはさらに扉があった。

さらに扉の横の壁を破壊した一行は壁をくぐり抜ける。
次の部屋の中央には謎の魔方陣のようなものが床に描かれており、その上に一体の羽の生えた、鱗の生えた、尻尾の生えた、角の生えた、赤い・・・ つまり、悪魔が屹立していた。
しかし、その悪魔は向こうから襲ってくる様子はなく、一行に語りかけてくる。
「ほほう、この場所に人間が来るとは・・・」
話し始めた悪魔に突然襲いかかる戦士。
戦士の一撃が悪魔をとらえた瞬間、悪魔の足下に描かれていた魔方陣は姿を消し、悪魔は咆吼をあげ・・・。

激闘の末、悪魔はテレポートで逃げ出してしまう。
去り際に「この先には行かない方が良い」と言いながら。

その忠告を聞くことなく、一行は今度は扉を開け、次の間へと進む。
次の間は多数の石棺の置かれた妙な部屋であった。
一行が部屋に入ると共に、一部の石棺の蓋が開き中から現れるゾンビ。
しかし、一行の前ではゾンビなどゴミ屑同然。
次々とゾンビを撃破した一行は、さらに壁を破壊し奥へと進む。

次の部屋には壁に壁画が描かれ、中央に下へと降りる階段があった。
壁画に描かれた内容は、どうやらある女性の生涯であるようであったがそれはいったい何を意味するのか・・・。

階段を下りた一行は大きな広間へと出る。
中央には赤い絨毯がまっすぐ、通路のように敷かれ、絨毯の両脇には燭台が建てられており、壁にはタペストリーや絵画が飾られている。
天井には魔法でもかかっているのだろう、明るい光を放つ大きなシャンデリアつり下げられていた。
すべてが月日による傷みがあるものの、ずいぶんと豪華な作りである。

しかし、この部屋に降り立つにつれ陰気な雰囲気はますます強くなる。
警戒しながら部屋を調べる一行の前に突然現れたのは、一人の女性の姿をした半透明の幽霊のようなものだった。
その女性は一行に対して悲しみの叫び声を上げ襲いかかってきた。
何とか幽霊を撃退した一行。
あたりの陰鬱な空気も去った中で部屋の探索を続ける。
部屋の隅に崩れた穴を見つけた一行は、奥へと進む。
じめじめとした通路を進む一行は小部屋にたどり着く。

その小部屋には、上の部屋で見たような魔方陣が刻まれており、その中には一体の羽の生えた生き物が居た。
今度は友好的に接した一行にその生き物は、管理者としての資格があるかどうか謎を解いてみろと、一つの問題を出す。

解いた。

先へ進む一行の前にまた同じ魔方陣の中の同じ生き物が別の謎を出す。

解いた。

先へ進む一行は一つの部屋にたどり着く。
部屋の中央には円柱状の金属製の柱が立っており、その柱の側面から細い円柱状の取っ手が8本出ている。
たぶんこれは回す物であろうあろうと推測した一行は、とりあえず下に何があるのかアナグマを召喚し穴を掘ることにした。
何匹目かのアナグマを使い終えた結果、この円柱状の物体の下に大きな壺があり、その蓋と円柱が接続されている事が分かった。とりあえず回してみたところ、壺からかすかに水が流れ出す。
この壺の水と湖に関係があると睨んだ一行は、神にお告げを請いながら慎重に円柱を回していく。
ついに、これでよいだろうという所まで回し終わった一行は、この円柱がアダマンティンでできていることに注目した。
うっぱらってお金に換えようと考えたのだ。

様々な手段を駆使し、何とかアダマンティン製の円柱を叩き折った一行は、それをポリモーフさせたシロクマに担がせ、町へと帰る。
街の代表者であるホーチミンに事情を説明し翌日湖を確認しに行った一行は、枯れ果てたはずの湖の底にたまる水を確認した。
喜びに打ち震えるホーチミン。
水たまりに駆け出すホーチミン。
泥だらけになるホーチミン。
ひとしきり水を堪能した後、彼らは町へと帰り、人々を集めた。
「皆よ、湖に水が戻ったぞ! ここにいるオリダマラ神の御使いのおかげだ。これから町を復興させようではないか!」
その発言に喚起をあげる人々は一斉に湖へと向かう。
そして彼らは水を見て歓声をあげる。

そのとき。
一行の中に居たオリダマラ神官シェラザードの体が下品な七色の光と共に大空へと浮かび始める。
あたりに響くオリダマラの声。
彼女はついに使命を果たし、オリダマラの元へ召されることとなったのだ。
彼女の最後の言葉。
「ここを今後シェーザリアと名付けよう」
非常に勝手な意見である。

しかし、ホーチミンはその言葉を受け入れ、町の名前をシェーザリアと改訂した。
そして、今後オリダマラ神を深く信仰していくことを誓ったのである。

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